“辛口”赤ワインの選び方とおすすめワイン7本
“辛口”といえばキリっとした白ワインを思い浮かべますが、赤ワインにも辛口があるのでしょうか?
今回はそんな疑問に答えつつ、“辛口”赤ワインについて種類、選び方、合う料理を徹底解説し、おすすめワインも紹介します!
目 次
- 赤ワインのタイプはボディで決まる!
- “辛口”赤ワインの代表的なブドウ品種
- カベルネ・ソーヴィニヨン
- メルロー
- ピノ・ノワール
- シラー
- グルナッシュ
- テンプラニーリョ
- フルボディのおすすめワイン
- 100人のワイン専門家が選んだイチオシボルドー
- パーカーポイント93点獲得!長期熟成向き
- 2018 シャトーヌフ デュ パプ ルージュ レ オリヴェ ロジェ・サボン / ロジェ・サボン
- フルボティなのに飲みやすくどんどんイケちゃう!
- エドゥリス DOCa リオハ レゼルヴァ / ボデガス・アルタンザ
- ミディアムボディのおすすめワイン
- 果実味あふれるカリフォルニアの元気なピノ・ノワール
- 和食に合う丁寧な造りの日本のミディアムボディ
- 2019 農民ロッソ / ココ・ファーム・ワイナリー
- オーストリアの王女に由来のある由緒あるワイナリー
- ルナティコ・モンテプルチアーノ・ダブルッツォ / ファルネーゼ
- ライトボディのおすすめワイン
- まとめ
赤ワインのタイプはボディで決まる!
白ワインは甘口、辛口と表現しますが、実は赤ワインに辛口、甘口はなく、「ボディ=骨格」で味のタイプを表現します。骨格のしっかりした濃厚なワインを「フルボディ」、逆に軽やかなワインを「ライトボディ」、その中間を「ミディアムボディ」と表現します。フルボディはアルコール度数が高く重たい印象、逆にライトボディはアルコール度数も低く、飲み口の軽いワインです。
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ライトボディ |
ミディアムボディ |
フルボディ |
味・外観の特徴 |
- 渋みがなく、口当たりが軽くて飲みやすい
- 色調が淡い
- アルコール度数は低めで11%前後
- 熟成はせず早飲み向き
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- ライトボディとフルボディの中間のタイプ
- 香り、酸味、渋みのバランスが取れていて、色々なタイプの料理に合わせやすい
- アルコール度数は中程度で13%前後
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- 香り、味わいにインパクトがあり濃厚で渋みが強い
- 色調が濃い
- アルコール度数は高めで15%前後
- 長期熟成に向いている
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主なブドウ品種 |
ピノ・ノワール |
メルロー |
カベルネ・ソーヴィニヨン |
サービス温度 |
10~12℃
冷蔵庫で30分~1時間冷やす
少し冷やすと口当たりがよく、引き締まった味わいが楽しめる
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13~16℃ |
16~18℃ ほぼ常温
冷やすと渋みが強くなる。温度が高いほど渋みが取れまろやかに
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おすすめ料理 |
チキンや魚料理、サラダなどあっさりした料理唐揚げ、しゃぶしゃぶ |
トマトソースを使ったイタリアン、照り焼きや味噌煮込みの和食、オイスターソースを使った旨味のある中華 |
こってりとして濃厚な味付けの料理 すき焼き、牛のステーキ、シチュー、赤ワイン煮込み |
“辛口”赤ワインの代表的なブドウ品種
いわゆる“辛口”の赤ワインには、主に次のようなブドウ品種が使われています。
カベルネ・ソーヴィニヨン
赤ワインの王様的ブドウ品種。フランス、ボルドーが原産ですが、現在ではヨーロッパ、アメリカ、アフリカと世界中のワイン産地で栽培されています。力強く凝縮した果実味、パワフルなタンニンが熟成によって滑らかになり、複雑な味をもたらします。ボルドーの5大シャトーでは全てこのカベルネをメインに造られています。
メルロー
同じくボルドーの代表的なブドウ品種。タンニンが少なく、ふくよかな味わいで、よくカベルネ・ソーヴィニヨンとブレンドして使われます。丸みがあって飲みやすく、世界的に人気が高まっていることから、今では世界のワイン産地で栽培されています。
ピノ・ノワール
フランスブルゴーニュ地方を代表するブドウ品種。力強いカベルネ・ソーヴィニヨンが男性的と言われるのに対し、ピノ・ノワールは優雅で女性的なワインに例えられます。味わいはタンニンが控えめで酸味も程よくエレガント。冷涼な地域のみ栽培が可能なため、カベルネやメルローに比べ、産地は限られています。
シャンパーニュに用いられることでも有名です。
シラー
フランスコート・デュ・ローヌ地方原産のブドウ品種。濃厚で黒コショウのようなスパイシーな風味が特徴で、パンチのきいた力強さがあります。オーストラリアではシラーズと呼ばれ、コート・デュ・ローヌとはひと味違った、ダークチョコレートのように濃厚で個性的なワインが造られています。
グルナッシュ
フランスやスペインの地中海海域で造られているブドウ品種。南フランスではシラーやサンソ―などの品種とブレンドされ、今回紹介している「シャトーヌフ デュ
パプ」にも使われています。スペインではガルナッチャと呼ばれ、フルーティなミディアムボディのワインが人気です。
テンプラニーリョ
スペインを代表するブドウ品種。渋みと酸味のバランスがよく、コクのある赤ワインを楽しみたいときにおすすめ。香り高く繊細な味わいで、長期熟成向きです。
フルボディのおすすめワイン
100人のワイン専門家が選んだイチオシボルドー
シャトー・カンペ
https://www.aeondewine.com/shop/g/gA106-3211209141457/ >>
イオングループ100人のワイン専門家が選ぶ「イオン ワインアワード2019」受賞のイチオシワイン!しかもボルドーのグレートヴィンテージである2018年とあって、これは絶対におすすめです。
カシスなどの赤い果実の香り、凝縮した果実味、しっかりしたタンニンと旨味がたっぷりで、「濃旨」ワイン好きにはたまらない一本。リピーター続出にも納得のおいしさです。
アルコール度数14%。メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン。
しっかり脂ののったローストビーフにおすすめ。口中の脂をタンニンが洗い流し、肉の旨味を引き立てよりおいしくいただけます。
パーカーポイント93点獲得!長期熟成向き
2018 シャトーヌフ デュ パプ ルージュ レ オリヴェ ロジェ・サボン / ロジェ・サボン
https://www.aeondewine.com/shop/g/gA106-4543190150729/ >>
「シャトーヌフ デュ パプ」は「法王の新城」という意味で、14世紀にローヌ地方の法王の畑で造られ始めた歴史ある銘酒です。
コート・ド・ローヌで高く評価されているロジェ・サボンのシャトーヌフ デュ
パプは、「味わいはフルボディで、しなやかさや見事な凝縮感に加えて、まろやかでクリーミーな質感があり、エスプレッソと甘草の風味が後味に広がる」と評され、パーカーポイントで93点という高得点を獲得。今後10~20年の長期熟成が期待でき、ポテンシャルの高さも魅力です。
赤身肉のローストビーフのほか、複雑なハーブの香りがキノコ料理にもマッチ。ジビエやトリュフ、鴨鍋といった秋冬のごちそうにピッタリなワインです。
アルコール度数15%前後、グルナッシュ、シラー、サンソ―。
フルボティなのに飲みやすくどんどんイケちゃう!
エドゥリス DOCa リオハ レゼルヴァ / ボデガス・アルタンザ
ミディアムボディのおすすめワイン
果実味あふれるカリフォルニアの元気なピノ・ノワール
マーク・セラーズ ピノ・ノワール
和食に合う丁寧な造りの日本のミディアムボディ
2019 農民ロッソ / ココ・ファーム・ワイナリー
https://www.aeondewine.com/shop/g/gA106-2007941582617/ >>
ココファームワイナリーのブドウ畑が開墾されたのは1958年。栃木県の障害者支援施設こころみ学園の先生と生徒によって作り始められました。以来、急斜面の自家畑で除草剤や化学肥料を使わず、ブドウ本来の持ち味を大事にした丁寧なワイン造りが行われています。
日本固有のブドウ品種マスカット・ベリーAに、メルローなどボルドーの品種をブレンド。ラズベリーやイチゴ、ミント、カカオの香りとともに柔らかなタンニンと果実味が楽しめます。ブリの照り焼き、ざるそば、味噌カツといった和食にぴったりのワインです。
アルコール度数11.4%、マスカット・ベリーA、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン。
オーストリアの王女に由来のある由緒あるワイナリー
ルナティコ・モンテプルチアーノ・ダブルッツォ / ファルネーゼ
https://www.aeondewine.com/shop/g/gA106-8019873124937/ >>
ワイナリーを経営するファルネーゼ家がワイン生産を始めたのは1582年。ファルネーゼ家の王子に嫁いだオーストリアのマルゲリータ王女が、イタリア中部のアブルッツォ州の気候と風景に魅了され、ワイン造りに目覚めたのがその始まりです。
プルーンやカシスなどフレッシュなフルーツ、ジャム、バニラ、ロースト香とアロマは実に豊か。口当たりは滑らかで、ビロードのようなタンニンが広がります。
口当たりのよい軽やかなミディアムボディでトマトソースのパスタやピザなどカジュアルなイタリアンにおすすめ。
アルコール度数13%、モンテプルチアーノ。
ライトボディのおすすめワイン
ボージョレはヌーヴォーだけじゃない!
メゾン・ルイ・ジラール・ボージョレ・ヴィラージュ
まとめ
いかがでしたか?自分好みのボディがわかれば、赤ワイン選びもより楽しくなりそうですね。
色々なワインを試して、ぜひ自分好みのおいしい赤ワインをみつけてください!