2020年代以降、ほぼ毎年のように「平年より暑い夏」が続く日本。2023年と2024年に観測史上1位タイの記録的な高温となり、2年連続で猛暑となりました。今後も、エルニーニョ現象やラニーニャ現象などの影響で冷夏になる可能性は低いようです。 そのため、『夏といえばビール！ワインは冬』というイメージがあるかもしれませんが、今回紹介するような 冷た〜いワインと一緒に、暑い夏を乗り切りませんか？氷を入れてシンプルに冷やして楽しむワインから、デザートとしても楽しめるワインレシピまで、厳選した10通りの楽しみ方をご紹介します。

他にも、「猛暑を吹き飛ばす！おすすめ夏のワイン最強ペアリング4選」のコラムも、ぜひお読みください。

かつてはワインに氷を入れて飲むと、「せっかくの味が薄められる」と、ワイン通に顔をしかめられたものでした。

けれど、2015年頃にモエ・エ・シャンドンが夏限定で「アイス・アンペリアル」を発売したのをきっかけに、氷を浮かべて飲むワインが大ブームに。
「かち割りワイン」や「WINE ON ICE（ワイン・オン・アイス）」「オン・ザ・ロック」などと呼ばれて、世界中で氷を入れるワインが楽しまれています。

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これこそが、まさに氷を入れたワインブームの火付け役！今回は、パーティーやイベントで人気のロゼをご紹介します。透明なワイングラスに注いで、大きめの氷をそっと浮かべるのがおすすめ。愛らしいピンクが涼し気で、きめ細やかな泡が持続します。

氷を入れても味わい・色・香りをしっかり楽しめるよう、通常のシャンパンより果実味や甘み、濃厚さを強調して造られています。氷が溶けても甘みやコクが感じられるのは、通常よりドザージュ（糖分添加）を多くしているから。ベリーやトロピカルフルーツの豊かな香りも爽やかです。

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フランスのシャンパーニュ地方以外で造られる、シャンパンと同じ「瓶内二次発酵」製法による高品質と認められたスパークリングワイン、それをクレマン（Cremant）と呼びます。アーサー・メッツは「キング・オブ・クレマン」とも称されるほど、アルザス地方を代表する名門クレマンメーカーです。

このスパークリングワインは、氷を浮かべて楽しむために設計された特別なクレマン。レモンなど柑橘系や黄色い果実のアロマ、豊かなコクと爽やかな酸味が特徴で、氷を入れても味わいが損なわれません。きめ細かく繊細な泡立ちと、琥珀がかった金色の美しい泡がグラスの中で輝き、見た目にも華やかです。

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イタリア・トスカーナ産の伝統的なキャンティで、サンジョヴェーゼを主体にカナイオーロやマルヴァジアをブレンドしたミディアムボディの赤ワイン。タンニンが穏やかで渋みが少なく、果実味と酸味がしっかりしているため、冷やすことで味わいが引き締まり、より爽やかさが際立ちます。

カジュアルに楽しめる価格帯なので、アウトドアのお供にも適任です。大きめの氷を入れてゴクゴク飲むのにも適していますが、時間が経つと味が薄まってしまうので、適度に冷やして短時間で飲むのがおすすめ。コルク栓なので、アウトドアにはコルク抜きをお忘れなく。

ワインと砂糖、レモン果汁を鍋で温め、粗熱を取ってから冷凍容器に入れて冷凍庫へ。一晩冷やしてフローズン（凍らせ）、フォークでほぐしたら、ワインソルベ（シャーベット）の完成！

暑い季節やパーティーにも最適な「大人のデザート」です。果実味や香りをそのまま楽しめ、見た目も華やか。今回は、ソルベにおすすめのワイン4選をご紹介します。

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澄んだ淡い黄色にパイナップルやグレープフルーツ、ライムの爽やかな柑橘系アロマとほのかなハーブ香が特徴の、チリ産オーガニック白ワイン。バランスの良いフレッシュでフルーティな味わいに、なめらかな口当たりと長く心地よい余韻が魅力で、飲みやすさも際立っています。

ソルベにする際は、凍らせる前に砂糖やレモン果汁を加えて味のバランスを整えると、よりなめらかでおいしい仕上がりに。凍結後はフォークでほぐしながら食感を調整するとよいでしょう。フレッシュな柑橘系の香りが清涼感を添え、暑い季節のフローズンデザートにおすすめです。

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チリ産のやや甘口ロゼワインで、シトラス、グアバ、パッションフルーツなどのフルーティな香りと、ジューシーな味わい、ほどよい酸味が特徴。軽やかで飲みやすく、チーズやシーフードとも好相性。スクリューキャップで栓抜きいらず、カジュアルなシーンにも合います。

やや甘口なので、夏のティータイムや食後のワインデザートにも最適。凍らせても風味をしっかり保ち、なめらかな食感のソルベに仕上がります。ジューシーな果実味と爽やかな酸味が、シャーベット状になっても心地よい余韻を残します。

猛暑に耐えた一日の最後は、シャワーですっきり汗を流して、ワインカクテルで夕涼みしませんか？

ほてった夏のカラダとココロにうれしい、見た目も爽やかなカクテル向けワインを厳選。どれも家庭で手軽に作れる、ひんやりおいしい夏のワインカクテルにぴったりの3本です。

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スペイン産の赤ワインをベースに、柑橘やベリーなどの天然果汁とスパイスを加えた本格派サングリアです。フルーティで爽やかな香り、ほどよい甘みと酸味のバランスが絶妙で、飲みやすさが魅力。アルコール度数も控えめなので、幅広いシーンで楽しめます。

グラスやピッチャーにヴァルデ･パブロ･サングリアを注ぎ、オレンジ、レモン、リンゴ、ベリーなど、お好みの果物をたっぷり加え、冷蔵庫で1〜2時間ほど冷やします。氷を入れてグラスに注げば、見た目も夏にぴったりのひんやりカクテルに。炭酸水で割れば、さらに爽快感がアップ。ホームパーティーやアウトドアでも大活躍の、手軽で楽しいドリンクです。

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桃や洋ナシ、グレープフルーツなどの果実香と白い花、かすかなバニラの香りが調和した、心地よい酸味とまろやかさが魅力の辛口白ワインです。ステンレスタンクによる新鮮な果実味と軽やかで安定した風味がバランスよく、余韻も美しく、食事との相性も抜群です。

冷やしてそのまま飲んでもおいしいけれど、フルーティーな酸味はワインクーラーにもぴったり。グラスに氷を入れ、ルイ･ジャド ブルゴーニュ シャルドネとオレンジジュースや炭酸水を1:1で注ぎ、軽くステア(軽く混ぜる)。オレンジやレモンのスライスを添えれば、見た目も一段と爽やかに。フレッシュな果実味と酸味が引き立ち、夏のアウトドアでも楽しめます。

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スペイン・カタルーニャ州を中心に伝統的製法（瓶内二次発酵）で造られるスパークリングワイン、カヴァ（Cava）。スペイン語で洞窟を意味し、熟成に洞窟が用いられることに由来します。エル･ミラクレ カヴァ･ブリュットは、カヴァの中でも手頃な価格帯で、安定した品質を誇ります。

青リンゴや柑橘、白い花の爽やかなアロマと、きめ細やかな泡立ち、すっきりとした辛口の味わいが魅力。夏に人気のカクテル、モヒートをカヴァで作ると、より軽やかでフルーティーな味わいに。グラスにミントの葉とライム、少量の砂糖を入れて軽くつぶし、氷をたっぷり加えます。そこにこのカヴァを注ぎ、軽くステアすればできあがりです。

この夏を一緒に過ごしたいワインは見つかりましたでしょうか？
今回は冷やしておいしい、暑い季節にぴったりのワインをご紹介しました。氷を入れたり、凍らせたり、カクテルにしたりと、夏もワインは大活躍。

また、夏は爽やかなスパークリングワインもおススメ！「蒸し暑い夏こそ飲みたい！爽やかスパークリングワインをたっぷり紹介！」のコラムも、ぜひお読みください。