シャトー・カロン・セギュールは、メドック地区サンテステフ村に位置するメドック格付け第3級のシャトーです。メドック格付けのワインとしては、最北端に位置するシャトーです。シャトー・カロン・セギュールの名声が高まった18世紀、当時ニコラ・アレクサンドル・ド・セギュール侯爵は、カロン・セギュールと共に、シャトー・ラフィット・ロートシルトやシャトー・ラトゥールを所有していました。セギュール侯爵が「われラフィットをつくりしが、わが心カロンにあり」と、思いをハートのエチケットに込めたという逸話が有名です。ハートが描かれた愛らしいデザインが先行し、中身よりも見た目が先に語られる傾向にあるカロン・セギュールですが、メドック格付けの中でも特に伝統的なワイン造りを行っており、指折りの品質を誇ります。ときにサンテステフのシャトー・マルゴーなどと表現され、その優雅さゆえに世界中で人気の高いワインです。