シャトー・ヌフ・デュ・パフは、コート・デュ・ローヌ地方南部を代表するワイン産地です。この「シャトー・ヌフ・デュ・パプ」はフランス語で「教皇の新しい館」を意味しますが、14世紀に教皇ヨハネス22世がこの地に館を構えブドウ畑を発展させたことが、この名の由来とされております。この地区の地中海性気候であり、その影響で年間を通じて温暖な気候となっております。畑は粘土土壌であり高い凝縮度を持ったブドウが造られます。シャトー・ヌフ・デュ・パフの特徴は、何といっても使用できるブドウ品種の数にあります。13種類ものブドウ品種の使用が認められており、他AOCと比較しても最多となります。赤ワインではグルナッシュを主体としたワインが数多く造られておりますが、生産者によっては1種類だけであったり、数種類の品種をブレンドしたりと様々であり、バリエーションが豊富な点も特徴です。近年では、以前の力強いイメージとはまた異なる洗練されたワインが多く造られるようになりなりました。