シャトー・デミライユは、メドック地区マルゴー村に位置するメドック格付け第3級のシャトーです。17世紀末、ボルドー議会の弁護士であったジャン・デミライユが土地を得た際に自身の名を付けたことに由来します。シャトー・デミライユも他の格付けシャトー同様に所有者が変わります。1661年にボルドーワイン界の重鎮であるローザン家が畑を購入してから、19世紀後半まで所有することになりますが、第一次世界大戦をきっかけに買収されたのち荒廃の一途をたどることになります。そして1980年、シャトー・ブラーヌ・カントナックなどを所有するリュシアン・リュルトンが分散してしまったデミライユの畑を買い集めたことで、シャトーの復活を果たします。現在では、特にマルゴーファンに定評があり、マルゴーらしさ、女性的なしなやかさを感じられるワインとして人気があります。