シャトー・カントナック・ブラウンは、メドック地区カントナック村(マルゴー村隣接)に位置するメドック格付け第3級のシャトーです。18世紀当時は、シャトー・ボイド・カントナックを所有していた騎士ジャック・ボイドの所領でした。1806年にイギリスのブラウン氏の所有になり現在のシャトー・カントナック・ブラウンの名になりました。その後いくつかの所有者の変遷を経て、1989年には保険会社アクサの子会社であるアクサミレジムの所有となります。この時期からシャトーの再構築がなされるようになります。メドック格付け第5級のシャトー・ランシュ・バージュの評価を高めたことで知られるジャン・ミッシェル・カーズ氏をコンサルタントに迎え、ワイン醸造の改革に取り組みます。すると一気に品質が向上し評価を高めます。そして2019年には、フランスの実業家であるトリスタン・ル・ルース氏がオーナーとなり、巨額の投資を発表したことから、更なる品質の向上が期待されています。