海抜800メートルという高地に広がる110ヘクタールものブドウ畑。この広大な農園では、畑を取り巻く生態系を重視し、土壌やブドウ樹がもつ自然本来の力を引き出す農法、ビオディナミ（バイオダイナミック）によってワイン用のブドウが栽培されています。

化学薬品を一切使用しないのはもちろんのこと、質の高いブドウを収穫し、醸造過程においても環境を破壊しないように配慮して、消費者に安心して味わっていただけるワイン造りを行っています。香り高く、繊細で、土地の個性を見事に表現したユニークで美しいワインは、クオリティが高くリーズナブルで、見事なコストパフォーマンスを実現。ドミニオ・デ・プンクトゥンのオーガニックは農業全般の未来を見据えた選択で、将来へと続くワイン造りを志向しています。

ドミニオ・デ・プンクトゥンはスペインの首都マドリードの南、ほぼ中央部に位置するカスティーリャ・ラ・マンチャ州にあります。ラ・マンチャはスペインでも最大のワイン生産地で、ワイン造りの歴史は紀元前に遡るとされています。

ラ・マンチャのManchaはアラビア語で「乾いた土地」を意味し、その名の通り、年間降水量は300〜500mm程度。夏の間、ふんだんに日差しを浴びたブドウは、水分を蓄えてよく熟し、果実味豊かな臭みの少ない良質なワインになります。そのうえ、大量にブドウが収穫できるため、リーズナブルでコスパの高いワインを生産することができるのです。

なお、ドミニオ・デ・プンクトゥンの「プンクトゥン」はラテン語で十字路を意味します。かつて旧ローマ帝国時代の交易の重要な中継点となっていた十字路にワイナリーのエステートと畑があったことに由来します。長い歴史があるこの土地柄への愛着から生まれたネーミングです。

最高経営責任者（CEO）であるヘスス・フェルナンデスは、MBA（経営学修士号）を取得後、長くファイナンスとマーケティングの分野で活躍。
その後、姉・妹とともに実家の畑をワイナリーにするという夢を実現しました。ヘススは、自社のワインをヨーロッパ、南北アメリカ、アジア、オセアニアの 40 か国に広め、姉・クリスティーナは最高財務責任者として、妹・ルースはワイン醸造家兼生産ディレクターとして、家族経営のワイナリーを支えています