いわゆる金賞ワインって本当においしいの??
目 次
- ワインコンクールとは?知っておきたい基礎知識を解説
- ワインにおけるコンクール・コンテスト・コンペティションの違いとは
- 受賞したワインは本当においしい?
- 代表的なワインコンクール一覧
- デキャンター・ワールド・ワイン・アワード【イギリス】
- インターナショナル・ワイン・チャレンジ【イギリス】
- パリ農業コンクール【フランス】
- マコン・ワイン・コンクール【フランス】
- リヨン国際ワインコンクール【フランス】
- 日本ワインコンクール【日本】
- ジャパン・ワイン・チャレンジ【日本】
- サクラアワード【日本】
- おすすめの金賞受賞ワイン4選
- 1.2019 レ・オ・デュ・バル メルロ・カベルネ・ソーヴィニヨン
- 2.2019 プティ・ルウ・マルスラン / ヴィニョーブル・デ・トロワ・シャトー
- 3.エテジアン ブラン・ド・ノワール
- 4.マライ レッド ブレンド / ビーニャ・タバリ
ワインコンクールとは?知っておきたい基礎知識を解説
ワインを選ぶ際に参考になるのが、ボトルに貼られているワインコンクール受賞のシールです。コンクールは世界中で開催されており、結果がすべてではありませんがおいしいワイン選びの参考になるといえます。ワインのコンクールは大小あるものの基本的には審査員による審査が行われ、受賞したワインはその証明としてボトルにシールが貼られます。知名度の高いコンテストで金賞を受賞したワインは品薄になることも多く、消費者だけでなく醸造家にとってもコンテストは大きな意味を持つ催しなのです。
ワインにおけるコンクール・コンテスト・コンペティションの違いとは
ワインの良し悪しを評価する品評会ともいえるワインコンクールですが、開催される国によっては「コンテスト」や「コンペティション」といった呼び方をされることがあります。競技会という意味からフランスやフランス語圏では「コンクール」と称されていますが、英語圏では「コンテスト」や「コンペティション」が使われることが多いようです。言語表現は違うものの、内容については試飲会による審査であることに違いはありません。近年では消費者の利便性が優先され、英語表記が増えてきています。
受賞したワインは本当においしい?
ワイン選びの手がかりの一つでもあるコンクール受賞ワインですが、本当においしいのか疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれません。実際に試飲して評価するのは審査員であることから、コンクールの審査や結果については賛否両論があります。また、ワインの好みには個人差があるため、金賞を受賞したワインが誰にとってもおいしいワインであるとは限りません。それでも、今まで自分が飲んだことのないワインを知るきっかけにもなりますし、おいしいワインを探すための指標にもなります。自分がどんなワインが好きなのか判断する材料として、受賞ワインやそのワインに合う料理をご紹介しますのでぜひ参考にしてみてください。
代表的なワインコンクール一覧
世界中でワインが生産されるようになったこともあり、有名なものだけでも30を超えるコンテストが開催されています。ここでは世界の著名なコンテストと日本で開催されているコンテストをご紹介します。ワイン選びの参考にぜひご一読ください。
デキャンター・ワールド・ワイン・アワード【イギリス】
世界で最も金賞を獲るのが難しいと言われているのが「デキャンター・ワールド・ワイン・アワード」(略してDWWA)です。主催しているのはイギリスの月刊ワイン雑誌「デキャンター」で、ロンドンで毎年4月に開催されています。2004年から毎年開催され、世界56ヶ国から、2021年度は18,094種のワインが出品されその出品数は毎年世界最大を更新しています。審査されるのはワインのみですが、エントリーには制約があり、価格によって6段階に分けられて審査が行われます。審査をするのはワイン業界で権威ある資格マスター・オブ・ワインを持つ44名と世界トップクラスの難易度の資格であるマスター・ソムリエを持つ11名を含む170名です。審査は100%ブラインド(目隠し審査)であること、何段階にも分けて2週間にわたり審査が行われることから信頼できる評価が下されるとされ、ワイン業界でも注目されているコンペティションです。プラチナ、ゴールド、シルバー、ブロンズと評価され、プラチナの中からベスト・イン・ショーが決められます。金賞比率は出品数によっても変わりますが全体の2~3%となっています。
インターナショナル・ワイン・チャレンジ【イギリス】
1984年からロンドンで開催されている歴史あるコンペが「インターナショナル・ワイン・チャレンジ」(略してIWC)です。ワインインターナショナルマガジンの企画として始まりましたが、2006年にウイリアムリードビジネスメディア社に売却されたため、主催者が変わっています。2007年からワイン部門に加えて日本酒部門(SAKE部門)が設けられています。年に2回、4月と11月に開催されており、地域によってブドウの生育期間が違うことなどを考慮して審査の公平性を保っていることなどから、世界でも評価の高いコンペとされています。そのためIWCで受賞することが世界的な評価となり、そのラベルは醸造家にとっても最高の栄誉とされているのです。IWCでは世界中から厳しい基準をクリアした400名近い審査員が招聘され、ブラインド審査が行われます。審査により金・銀・銅・推奨の4つのワインが選ばれ、さらに金メダルの中から最高級とされる「トロフィー受賞ワイン」が選ばれます。2021年には50ヶ国がエントリーし、290銘柄が金賞を受賞、トロフィー受賞は82銘柄となっています。
パリ農業コンクール【フランス】
フランス農水省が主催するワインコンクールが「パリ農業コンクール」です。フランス・パリで毎年開催され、農産物を対象とした国内最大規模のコンクールです。130年以上の歴史を持つ伝統的なコンクールで、フランス国内から1万点以上が出品されます。産地ごとの予備審査後に、パリで行われる本選に選出されたワインが厳正なブラインド審査で競い合います。プロフェッショナルな審査員による審査に加え、ボトルを紙で覆いコルクも共通のものを使用する厳しい内容で、金賞を勝ち取れるのは全体の8%程度というハイレベルなコンクールです。
マコン・ワイン・コンクール【フランス】
世界最大級のワインコンクールとしてギネスブックにも登録されているのが「マコン・ワイン・コンクール」です。こちらは通称で正式には「フランス高品質ワインコンクール」です。フランス・ブルゴーニュ地方のマコンで毎年5月に開催され、出品されるワインは1万点以上です。審査員は2300人もおり、フランスワインの指針となるコンクールとして有名です。メダル獲得の確率は27%と厳しいですが、受賞したワインは高品質ワインとして評価が高まるため毎年注目されています。
リヨン国際ワインコンクール【フランス】
フランスのリヨン市で毎年開催されているのが「リヨン国際ワインコンクール」です。美食の都とも呼ばれるリヨンに世界中から6,000種類以上のワインが集まります。審査員はワインのプロである醸造家や生産者、ソムリエなどが務め、金賞は全体の13%前後となっています。審査部門はワインの他にビール部門・リキュール、スピリッツ部門もあり、世界中から約900人のテイスターが審査員として参加します。主催はArmonia社で世界40ヶ国から8,000本近いエントリーがあります。
日本ワインコンクール【日本】
国産ワインのコンクールとして、2003年に日本に創設されたのが「日本ワインコンクール」です。日本ワインコンクール実行委員会が主催しており、委員会は日本ワイナリー協会など9者で構成されています。日本国内で栽培・収穫されたブドウ100%のワインのみが審査対象となっており、審査員は酒類創造研究所の専門家、ワイン産地組合の代表、有識者に加え、特別審査員として外国人審査員がおり、完全ブラインドによる審査が行われます。金賞、銀賞、銅賞、奨励賞に加え、各部門の最高評点のワインには部門最高賞が贈られます。さらに、2,000円未満で部門中最高評点のワインにはコストパフォーマンス賞が贈られます。部門は品種別の他、ロゼやスパークリングワインなど13部門となっています。受賞ワインは在外公館の公式行事などで使用されています。
ジャパン・ワイン・チャレンジ【日本】
アジアで最大規模のワイン品評会として知られているのが「ジャパン・ワイン・チャレンジ」(略してJWC)です。1997年から開催されており、20点方式の採点システムでプラチナ、ゴールド、シルバー、ブロンズが決定します。プラチナ賞とゴールド賞を受賞したワインの中からトロフィー賞が選出されます。他にも価格帯による最優秀ワインに授与される最優秀ベストバリューアワードなど独自の賞が用意されています。審査員は国内外のワインテイスターやワイン業界の著名人が務めており、ワイン造りの取り組みや品質を厳正に審査していることから世界でも注目されているコンテストです。
サクラアワード【日本】
女性が審査するワインコンペティションが「サクラをアワード」です。2014年にスタートし、目標として「家庭料理に合うワイン探し」「ワインの消費拡大」「ワイン業界で働く女性の活躍を促す」ことを掲げ、日本のワイン市場の発展に貢献するコンペとして注目されています。2021年の第8回大会は世界32ヶ国から4,562アイテムがエントリーし、サクラアワードでの高い審査力が評価・注目されていることがうかがえます。審査会は一般社団法人ワインアンドスピリッツ文化協会が主催、ワインアンドワインカルチャー株式会社が運営しています。審査はカテゴリー別(品種・醸造方法)に分けられ、100点満点で評価、得点に応じてダブルゴールド、ゴールド、シルバーが選ばれます。さらにダブルゴールドの中から再審査でダイヤモンドトロフィーが選ばれます。この他、「女性ワインメーカー賞」「ロゼワイン賞」など特別賞と特別賞グランプリも多数用意されています。
おすすめの金賞受賞ワイン4選
2019 レ・オ・デュ・バル メルロ・カベルネ・ソーヴィニヨン/ ヴィニョーブル・デ・トロワ・シャトー
2019 プティ・ルウ・マルスラン / ヴィニョーブル・デ・トロワ・シャトー
エテジアン ブラン・ド・ノワール
第24回ジャパン・ワイン・チャレンジ2021金賞を受賞したワインです。アメリカのスパークリングワインの先駆者とも呼ばれているグロリア・フェラー・ワイナリーが生産しているスパークリングの辛口ワインです。グロリア・フェラー・ワイナリーは、数々のワインコンクールで多数の金賞を受賞していることから今注目のワイナリーです。ピンク色がかった黄金色のワインは、果実の酸味が深く様々な香りが楽しめます。魚料理やチーズの他、スイーツに合わせるのもおすすめです。
詳しくはこちら!
https://www.aeondewine.com/shop/g/gA106-0816253012338/
>>
マライ レッド ブレンド / ビーニャ・タバリ