カリフォルニアの最高級ワイン「オーパス・ワン」
当たり年はいつ?
「オーパス・ワン」というワインをご存知でしょうか?ワインについてあまり詳しくない方でも、オーパス・ワンの名前は、一度は聞いたことがあるかもしれません。オーパス・ワンとは、言わずと知れたカリフォルニア屈指の最高級ワイン。
今回の記事では、そんな世界中のワイン愛好家を魅了するオーパス・ワンの魅力と、グレートヴィンテージについてご紹介します。
巨匠2人の夢が実現した唯一無二のワイン
オーパス・ワンが生まれた背景には、ワインづくりに人生を託した2人の巨匠の存在があります。一人はボルドーの5大シャトーのひとつ「シャトー・ムートン・ロートシルト」のフィリップ・ド・ロートシルト男爵。そしてもう一人は、カリフォルニアを代表するワインのメッカ「ナパヴァレー」の有名な醸造家、ロバート・モンダヴィ氏です。
ナパヴァレーは、土壌の質や栽培の仕方、気候的な面においても、カリフォルニアで群を抜いて優れたワイン畑として知られています。
そのナパヴァレーに惚れ込んだフィリップ・ド・ロートシルト男爵は、ワインづくりに強い情熱をもち、その思いにロバート・モンダヴィ氏と意気投合。夢の実現のために選んだナパヴァレーで、唯一無二のワインづくりが始まったのです。
二人は1979年に、ファーストヴィンテージをリリース。その素晴らしい完成度は、「安いけど味は今一つ」という当時のアメリカ産ワインのイメージを覆すのに十分なものでした。
以来、オーパス・ワンは誰もが認める世界のトップワイナリーへと成長しました。
オーパス・ワンはなぜ高級なのか?
68ヘクタールにも及ぶ広大な4つのぶどう畑
オーパス・ワンはナパヴァレーに広大な4つのブドウ畑を持ち、その広さは実に68ヘクタールを有しています。
ブドウ樹は、他の一般的なカリフォルニアのブドウ畑の5~6倍の密度で植栽されているため、果汁に対して果皮の比率が高く、小粒のブドウが実るという特徴があります。そのため、ブドウのアロマがギュッと凝縮した、薫り高いブドウを生産することができるのです。
68ヘクタールもの土地がありながら、オーパス・ワンのブドウ畑は70%の土地しか利用していません。残りの30%は苗の植え替えをしたり、土地を休ませたりするために使い、畑が常にいい状態になるよう徹底して管理しています。最高品質のブドウを育てるために極めて贅沢に環境を整えているのです。
収穫と醸造も手間暇を惜しまないのがオーパス・ワンの流儀
オーパス・ワンのおいしさの秘訣は、生産方法だけでなく、収穫の仕方の丁寧さにもあります。
ブドウを収穫するのは真夜中、糖度が抑えられ、かつ酸と糖のバランスが絶妙のタイミングとなる「ナイト・ハーヴェスト」にこだわっています。
果実はすべて手摘みで収穫され、少量ずつ箱に入れて、果実を潰さないよう静かにワイナリーに運ばれます。ワイナリーに運ばれたブドウは、最新の機械で厳しく選別され、自然の重力だけで移動させるなど、果実が傷まないよう細心の注意が払われます。
世界中のワイン愛飲家を虜にするオーパスワン
世界中のワイン愛好家を虜にするオーパス・ワンが、どんなブドウ品種を用いた、どんな味わいのワインなのかを、ご紹介しましょう。
厳選された5種類のブドウを使用
オーパス・ワンは「カベルネ・ソーヴィニヨン」「カベルネ・フラン」「メルロー」「プティ・ヴェルド」「マルベック」の5種類のブドウをブレンドしています。
「カベルネ・ソーヴィニヨン」は、ワイン愛好家なら誰もが知る、ワインづくりの代表的な品種。強い渋みと苦み、どっしりとした力強い色合いに特徴があります。
「カベルネ・フラン」は、どちらかというと軽くやわらかな味と香りをもつブドウです。植物にたとえると、ブルーベリーやスミレのような、爽やかで上品な香りが特徴です。
「メルロー」は、穏やかで飲みやすいワインによく使われる品種です。酸味やタンニンの渋みも穏やかで、絹のような繊細な舌触りに特徴があります。
「プティ・ヴェルド」は、ブレンドすることでワイン全体が調和するという役目をもっています。果実味の中にスパイシーな香りが漂い、苦みやコクもあり、オーパス・ワンの力強い個性を表現するには欠かせない品種といえるでしょう。
「マルベック」は、とても色が濃いブドウで、濃厚な果実味を感じさせます。味と香りが複雑で、リッチでありながらポップな味わいをもつ品種です。
この5つのブドウ品種が絶妙に混ざり合うことで、他のワインにはないオーパス・ワンだけの鮮烈な味と香りが醸造されます。
実際、どんな味わいなの?
オーパス・ワンは、ボルドーのエレガントなスタイルと、カルフォルニアの豊潤な果実味を感じる、バランスよく力強いワインです。
フルーティな香りが濃密に漂う中に、花やスパイスなどの甘くスパイシーな香りがアクセントを加えています。口に含むと、アタックは力強く、フレッシュで瑞々しい果実味、キレのある酸、ビロードのようななめらかなタンニンが骨格を作っています。ブラックベリー、ダークチョコレート、柑橘系の風味も感じられ味わいは複雑。口中にいつまでも余韻が残ります。
さまざまな香りと味が、交響曲のように味のハーモニーを奏でている、そんなワインがオーパス・ワンです。
オーパス・ワンの当たり年はいつ?
オーパス・ワンを購入する際は、当たり年を確認することによって、よりおいしいオーパス・ワンを購入することができます。
もちろんプレミアムワインであるオーパス・ワンはどれも高品質ですが、「さらにおいしいオーパス・ワンを飲みたい」という方は、購入する前に当たり年を確認することをおすすめします。
オーパス・ワンの当たり年
パーカー・ポイントのオーパス・ワンの当たり年は、下記のように「2016年」と「2018年」が同率98点で最も高く、ここ10年間の中で一番の当たり年であると言えます。
ヴィンテージ |
点数(点) |
オーパスワン2010 |
96 |
オーパスワン2012 |
96 |
オーパスワン2013 |
97 |
オーパスワン2014 |
96 |
オーパスワン2015 |
97 |
オーパスワン2016 |
98 |
オーパスワン2017 |
95 |
オーパスワン2018 |
98 |
オーパス・ワンは高くてちょっと手が出せない!という方には
オーヴァチャー
【ハーフボトル】2017 オーパス・ワン
贈り物や自分へのご褒美としてもピッタリなオーパスワン
今回はカリフォルニアの最高級品質ワイン「オーパス・ワン」について、ご紹介しました。大切な方への贈り物や、ご夫婦の記念日に、また自分へのご褒美として、オーパス・ワンはふさわしいワインです。ぜひ特別な時間をオーパス・ワンとともにお過ごしください。