アルコールフリーなのに本格派の味わい?実は奥深いノンアルコールワインの世界!
「本当はお酒を飲みたいけれど、飲めないからノンアルコールワインを楽しみたい!」あなたは、何らかの事情でワインが飲めないため「美味しいノンアルコールワイン」を探しているのかもしれませんね。
ノンアルコールワインは、赤・白・ロゼ・スパーリングの4種類あり、さらに製造方法によって2種類あります。ブドウジュースに近いものから、甘くない本格派のものまでさまざまあるため「自分にピッタリの1本」を選ぶのはむずかしいものです。
そこで、本記事では、あなたにピッタリな「ノンアルコールワインを選ぶ方法」を詳しく解説します。さらに最後には「とびっきり美味しいノンアルコールワイン」も合わせてご紹介するので、すぐにでもあなたにピッタリな1本が見つかるはずです。
「おうち時間を、絶品ノンアルコールワインでゆっくり楽しみたい!」という方は是非チェックしてみてください。それでは早速、ご覧ください!
ノンアルコールワインとは?
ノンアルコールワインとは、「アルコール成分が1%以下のワイン」のことをいいます。
1%以下なので「0.03%」だけアルコールが含まれているものから、完全にアルコールが含まれていない「0.0%表示」のものまでさまざまあります。
0.0%であれば、妊娠中の方や運転をする方も飲むことができます。一方で、0.03%でもアルコールが含まれている場合には、飲酒を控えるべきです。
ノンアルコールワインを選ぶ際には「ノンアルコールワイン」という表示だけでなく「アルコールの度数」もしっかりチェックしましょう。なお、ノンアルコールワインも、通常のワインと同じくポリフェノールが豊富に含まれています。その一方で、カロリーや糖分は、スタンダードなワインの50%以下。
そのためノンアルコールワインは、「いいとこどり」のドリンクといえますね。
ノンアルコールワインの“味のタイプ”は全部で4つ
冒頭でもお伝えした通り、ノンアルコールワインには「赤・白・ロゼ・スパーリング」の4種類のタイプがあります。普段からワインを飲み慣れている方は、ご自身の好きな味を選びましょう。一方「ワインそのものをほとんど飲んだことがない」という方は、以下を参考に、選んでみてください。それぞれの味の傾向は以下の通りです。
味のタイプごとの特徴
赤 |
製造過程で皮や種も使用するため、複雑で渋みのある味わいが特徴のワイン。黒ブドウから製造される。牛肉料理など、濃い味付けの料理とのペアリングがおすすめ |
白 |
白ブドウから製造される。皮や種は使用せず、実だけを用いるため、スッキリとした飲み口。渋みは少ないです。サッパリとした味付けの料理との相性がバツグン。魚や鶏肉など淡白なものが◎ |
ロゼ |
華やかで美しいピンク色が特徴のフルーティなワイン。発酵するプロセスの途中で、皮を取り除くことで絶妙な色に。赤ワインと白ワインのいいとこどりなので、どんな料理にも絶妙にマッチ。 |
スパークリング |
「美しいコハク色」をしているのがスパークリングワイン。シュワシュワと発泡するため、パーティ気分を盛り上げる。軽やかでさわやかな飲み口が特徴。どんな料理とのペアリングもOK。 |
上記を参考に、お好みのノンアルコールワインを選んでみましょう。
ノンアルコールワインの“製造方法”は全部で2つ
ノンアルコールワインはおおまかに4種類の味がありますが、製造方法によっても、異なる味わいがあります。主に、以下の2種類です。
ここからは現代におけるテイスティングの目的についてご紹介します。
- ・脱アルコールワイン(清涼飲料水)
- ワインの製造過程で、後からアルコールを抜く手法によって作られるノンアルコールワイン
- ・ブドウジュース(ブドウ果汁入り飲料)
- アルコールになりにくい酵母を使ったり、糖分を減らしたり、発酵を途中で止めたりすることによって作られるノンアルコールワイン
よりワインに近いのは「脱アルコールワイン」で、甘味を抑えた濃厚なブドウジュースといった表現に近いのが「ブドウジュース」です。
もしもあなたが「よりワインに近いノンアルコールワインが飲みたい」「甘くないノンアルコールワインを飲みたい!」と考えるならば「脱アルコールワイン」と紹介されているものが望ましいです。必ずしもパッケージに記載されているわけではないため、ショップや店頭、商品サイトで確認するとよいでしょう。
一方で「ワインのアルコール感がニガテ」「市販のブドウジュースでは味わえないような、濃厚で芳醇なブドウジュースを飲んでみたい」という考えならば「ブドウジュース」と紹介されているものを選びましょう。ただし、甘さは控えめなものが多い点については是非知っておきましょう。
ブドウジュースの場合、ボトルはワインそのもので見分けがつきづらいですが、最初から「ノンアルコールジュース」と記載されていたり「絞りたてジュース」といった表記を見かけたりすることが多いです。
上記を参考に、お好みのノンアルコールワインを選んでみましょう。
【豆知識】ノンアルコールワインの製造方法の違い
- ●脱アルコール製法
- ワインの製造過程で「アルコール成分」を取り除いたものが「脱アルコールワイン」です。脱アルコールワインの製法には「蒸留法」「逆浸透法」「揮発性物質回収法」の3種類あります。いずれも、ワインらしい味・風味が楽しめるのが特徴です。
- 1. 減圧蒸留法
- 蒸留器の気圧を下げて「真空状態」で蒸留するのが「減圧蒸留法」です。ワイン本来の味わい・風味を感じられる製造方法です。
- 2. 逆浸透法
- 圧力とろ過フィルターの作用を用いて、アルコールを取り除くのが「逆浸透法」です。果実の糖度が高いブドウの場合には、逆浸透法を用いて低アルコールワインを作ることがよくあります。
- 3. 揮発性物質回収法
- 遠心力を用いて、アルコールとその他の成分を分けたあとに、アルコールだけ加熱して取り除くのが「揮発性物質回収法」です。
- ●アルコールを生成しないように発酵する製法
- 脱アルコール製法と違い、そもそもアルコール分が含まれないよう発酵して製造する方法もあります。
具体的には、以下のような手法が取られます。
- 1. アルコールになりにくい酵母を使って発酵させる
- 2. ブドウの糖分を取り除いてアルコールになるのを避けながら発酵させる
- 3. 完全に発酵させるのではなく、ほどよい加減で発酵を中止する
- 4. ブドウジュースにワインの風味を加える
- この製法の場合、脱アルコール製法よりも、ブドウの果汁感が強く「甘さが少ない濃厚なブドウジュース」といった表現がピッタリなものが多いです。
ノンアルコールワインのうち、ラベルに「ブドウジュース」といった表記を見かけるものは、こちらの製法で作られている可能性が高いです。
是非、覚えておきましょう。
自分好みのノンアルコールワインの選び方
前章までを通じて、ノンアルコールワインの特徴や違いについて、くわしく解説してきました。
本章では、これまでの内容の総まとめとして「自分好みのノンアルコールワインの選び方」を図にしてみました。以下をご覧ください。
各項目に対して「自分の好み」をチェックし、ベストな1本を選んでみましょう。
ノンアルコールワイン選びのチェックポイント
アルコール度数はどれくらいか? |
アルコール成分0にこだわる方 |
度数の低いワインを楽しみたい方 |
0% |
1% |
味のタイプはどれがいいか? |
赤 |
白 |
ロゼ |
スパークリング |
複雑で渋みがある 濃厚な味わい |
あっさりとして さわやかな口当たり |
フルーティで 飲みやすい |
発泡するため 軽やかな口当たり |
どんなペアリングを楽しみたいか? |
肉料理 / 濃い味 |
魚や鶏肉 / 薄味 |
どんな料理もOK |
どんな料理もOK |
ワインらしさを感じたいか? |
脱アルコールワイン(清涼飲料水) |
ブドウジュース(ブドウ果汁入り飲料) |
ワインらしさが強く感じられる |
甘さの少ない濃厚なブドウジュース |
本格派の風味が楽しめるおすすめノンアルコールワイン6選
緑茶ベースに造り上げた本格的ワインテイスト飲料
カツヌマ・グレープ・ルージュ / シャトー勝沼
ワイン専用品種を使用した果汁90%の白ワインテイスト飲料
プチヴァン・ブラン マスターソムリエ高野豊セレクション / アルプス ワイン
シャルドネ、シュナン・ブランを使ったすっきり柑橘系
カツヌマグレープ ブラン / シャトー勝沼
オーガニックなスパークリングワイン
ゼラ スパークリング シャルドネ オーガニック/ゼラ
本物のワインからアルコール分のみを抽出
デュク・ドゥ・モンターニュ / ネオブュル
フルーティなアロマの実力派スパークリング
ル プティ シャヴァンロゼ スパークリング / ドメーヌ・シャヴァン
さらにノンアルコールワインを選ぶポイントを知りたい方はこちらをご覧ください。
まとめ
ノンアルコールワインも、通常のワインと同じように赤・白・ロゼ・スパークリングの4種類があり、その香りやテイストも千差万別です。
ワインと同じように、本格派の味わいが楽しめるので、ぜひいろいろな料理とのマリアージュを試してみてください。
パーティや屋外でバーベキューをするときは、ワインと一緒にノンアルコールワインも用意しておくと、アルコールが苦手な人に喜ばれるのではないでしょうか。