ヴィンテージワインと普通のワインの違いとは!?魅力を徹底解説!
「ヴィンテージワイン」という言葉を聞いたことがありますか?いかにも高級でおいしそうな響きですが、そもそもヴィンテージワインとはどんなワインを指すのでしょうか?普通のワインとどんな違いがあるのでしょうか?
今回は「ヴィンテージワインとはなにか?」という基礎知識から、おいしいヴィンテージワインの選び方について徹底解説。極上の「グレードヴィンテージ」についてもご紹介します。この記事を読んだらきっと、ヴィンテージワインを飲んでみたくなること間違いありません。
古くて高級なワイン?ヴィンテージワインの知識
まずは「ヴィンテージワインって何?」という基礎知識をわかりやすくご説明します。
●そもそもヴィンテージワインって何?
「ヴィンテージ」は一般的には「年代物」「古くて価値があるもの」を指しますが、ワインの世界では意味合いが異なり、ぶどうの収穫年のことを指す言葉となります。
ヴィンテージ表記が「2013」となっていたら、そのワインは2013年に収穫されたぶどうを使ったワインということになるのです。つまり、ヴィンテージワインとはいつぶどうが収穫されたかが明確になっているワインのことを指します。
その年に収穫されたぶどうを使ったワインでもヴィンテージ表記がなされていれば「ヴィンテージワイン」と呼ばれます。逆に十数年熟成されたワインでもヴィンテージ表記がなければ「ヴィンテージワイン」と言えないのです。
また、「ぶどうの当たり年に作られたワイン」をヴィンテージワインと呼ぶ場合もあります。
●高級ワインとの違いって?
ヴィンテージワインというと、「高そう」というイメージがあるかもしれません。しかし、すべてのヴィンテージワインが高価であるとは限りません。
もちろん、ぶどうの当たり年に作られたワインや、長期間熟成された年代物は高値で取引されます。ただ、ヴィンテージ表記があっても安価に手に入れられる商品も数多くあります。
ヴィンテージはあくまでもワインの原料であるぶどうの収穫年を知るためのものであり、それが高級であるかどうかには直結しないのです。
ノンヴィンテージもある!?ヴィンテージワインとの違いは?
「ヴィンテージワイン」が存在するということは、ヴィンテージワインじゃない「ノンヴィンテージ」も存在します。なんとなく「ノンヴィンテージ」のほうが格下のような印象がありますが、そうではありません。
●シャンパンのほとんどがノンヴィンテージってホント!?
収穫年が異なるぶどうを原料として使っているワインなどはヴィンテージ表記をすることができません。例えばEU加盟国やアメリカでは85%以上、チリの場合は75%以上、同一の年に収穫されたぶどうを使っていないと、ヴィンテージ表記をすることができないのです。
例えばシャンパンはフランスのなかでも寒いシャンパーニュ地方で収穫されるぶどうを使っています。どうしてもその年に穫れるぶどうだけでは品質が安定した商品を供給することが難しいため、他の年に収穫されたぶどうを使うこともあります。そのため、シャンパンのほとんどがヴィンテージ表記をすることはできないのです。
しかし、シャンパンはお祝いのシーンの定番となっている高級なお酒。世界中で愛されているおいしいワインです。
このことからも、ノンヴィンテージが必ずしも質が低い、ランクが下ということが当てはまらないのがおわかりいただけるかと思います。
また、ヴィンテージ表記は義務ではなく任意です。表記してもしなくても良いため、敢えて表記せず出荷する場合もあります。
●ラベルでわかる!ヴィンテージワインの見分け方とは?

前述のとおり、ヴィンテージとは原料であるぶどうが収穫された年のことを指します。ボトルのラベルに「2013」や「1999」というように西暦で年号が表記されていれば、ヴィンテージワイン。表記がなければノンヴィンテージワインと判断することができます。
国によってヴィンテージワインを名乗れる基準が異なるのも先ほどご説明したとおりです。例えばフランス産で「2013」と表記されているワインは、2013年に収穫されたぶどうを少なくとも85%以上使っているヴィンテージワインだということがわかります。
ワイン好きがこぞって求める当たり年ワイン

ヴィンテージワインがどんなものなのか?ご理解いただけたかと思います。ここからはヴィンテージワインのなかでも特に価値が高いものを選ぶ方法をご紹介します。
●愛好家には堪らない!当たり年ワインとは?
「この年のワインは当たりだからおいしい」「○○年はワインの当たり年」とソムリエやワイン通が語っているのを耳にされたことがあるかもしれません。また、ボージョレ・ヌーボーの解禁の際には「今年は当たり年です」といったニュースを耳にすることもあります。
ワインの品質は原料であるぶどうの出来の良し悪しに左右され、特に天候という要素が大きく関わっています。
春から秋にかけて晴れの日が多い、収穫時期に大量の雨が振らないこと。これが良いぶどうが収穫できる気象条件です。晴れの日が多かった年は果実の旨味が凝縮されたおいしいぶどうが期待できます。
逆に雨の日が多くて十分な日照時間が確保できなかったとなると、その年のぶどうはあまり期待できないということです。
ワイン愛好家やソムリエは、その年が当たり年かどうかを、ワインの品質を判断するひとつの基準としています。
●当たり年を調べられる便利ツール!ヴィンテージチャートとは?

ワインの当たり年を調べる手段としてヴィンテージチャートが挙げられます。「○○年は優秀」「〇〇年は不作」というように、年代ごとに当たり年かそうでないかをひと目で判断でき、ワインを選ぶ際に非常に重宝するツールです。協会や酒造会社、ソムリエなど、多くの団体や人がワインチャートを作成していて、「ヴィンテージチャート」とネットで検索すると簡単に見ることができます。
細かい評価やコメント、「赤ワイン」「白ワイン」といった種別や産地別の評価など、チャートの作成者によって個性がありますので、使いやすいものを選んでみてください。
ただし、ヴィンテージチャートは絶対ではありません。そもそも、ワインの当たり年はあくまでその年のぶどうの収穫状況を表したものです。また、チャート作成者によっても評価が分かれます。
ヴィンテージチャートに「○○年は不出来」と書かれていても、必ずしもその年のワインがおいしくないわけではありません。あくまで参考程度として見ておきましょう。
ワインの品質を左右するのはぶどうの出来だけではありません。生産者の技術やワインづくりに対する情熱も大きくワインの質を決定する要素。仮にはずれ年とされているワインでも、生産者の腕が良ければおいしいものです。
また、ヴィンテージワインには飲み頃というものがあります。ワインのおいしさを引き出すためには熟成が必要。ヴィンテージチャートには飲み頃になるまでの年数も表記されているものもあるので、参考にしてみましょう。
一度は飲んでみたい!至高のグレートヴィンテージ
最後に、ヴィンテージワインのなかでも特に人気が高くておいしいとされている「グレートヴィンテージ」についてご紹介します。
●超貴重なワイン!グレートヴィンテージとは?
グレートヴィンテージとは、特に出来が良いとされた年に造られたヴィンテージワインのことを指します。同じ種類のワインでも通常のヴィンテージとグレートヴィンテージでは大きく値段が異なり、2倍以上の価格差が開くこともあります。
先程ご紹介したワインチャートを見れば、どの年のワインがグレートヴィンテージなのかということもわかります。たとえば、2000年に造られたワインはグレードヴィンテージとして扱われています。
●なぜグレートヴィンテージは高いのか!?

そもそも年代物のワインは熟成させるためのコストがかかり、希少価値も高いため、高価で取引される傾向があります。
グレートヴィンテージともなれば、多くのワイン愛好家がこぞって買い求めます。もちろん、当たり年のワインは追加で生産することができないため数に限りがあり、希少価値もより高くなり、値段がどんどん上がっていくというわけです。
先ほど2000年のワインがグレートヴィンテージであることをご説明しました。この年の気候が大変良かったことに加え、「ミレニアム」に造られたという特別感があるということで、非常に高値で取引がされています。
グレートヴィンテージの値段が高いのには、それなりの理由があるのです。
記念日やお祝い事にヴィンテージワインはいかが?
ヴィンテージワインは高価ですが、それだけに記念日やお祝い事のシーンにはぴったり。「このワインは○○年もので、ぶどうの出来も良くて当たり年なんだよ」と解説すれば、一目置かれること間違いありません。特にグレートヴィンテージのワインであればハズレが少ないので、特別な席でおいしくないワインを出してしまうというリスクも低いです。せひ、ヴィンテージチャートも参考にしてみて、ワインを選んでみましょう。
AEON de WINEでもさまざまなヴィンテージワインをご用意しています。商品ごとにわかりやすく味わい、香りなどの特徴を解説していて選びやすくなっていますので、ぜひご利用ください。