ブルゴーニュの天才フィリップ・パカレ。2017年はフレッシュさとストラクチャーが両立。
シャルドネ
南向き粘土石灰質土壌の畑。平均樹齢30年。白い花のアロマにトーストのニュアンス、口に含むと凝縮した丸みのある果実、美しいミネラルが感じられる。以下、2017年についてパカレのコメントです。ブルゴーニュはまだまだ気候変動に悩まされ続けるのでしょうか。ヴィニュロンは受け入れなくてはいけない。非常に乾燥した長い冬が終わり、4 月に入っても乾燥は続いていました。ブルゴーニュでは珍しかった春の霜にも、もはや当然のように悩まされましたが、開花は少しの雨と共に理想的な環境で進みました。6月の何度かの雷雨が葡萄果実の生育を早め、同時に土壌に水分を与えてくれました。この雨のお陰で窒素が葡萄果実の生育に利用されやすい状態になっていたことが良かった。8月に入っても乾燥していたが土壌の水分と8月末の雨でフェノール、香味成分の成熟は理想的に進んでくれました。9月4日から収穫が始まり、17日で終了。それほど畑で選果をする必要がないくらいの健全な果実が収穫できたのは乾燥のお陰と言えます。2017年は品質の高さを約束してくれる果実でしたが、量は満足いくものではありませんでした。2017年の赤ワインは少し濃い色調でフレッシュさとストラクチャーが両立しています。8月31日に降った雨と気温の急激な下落(15度まで下がった)で茎や種子を含めたフェノール類の熟成が過度でもなく、未熟でもない、まさにピノ・ノワールにとって理想的な成熟の中におさまってくれました。タンニン、色素、香味成分が理想的で、更に総酸度が落ちる前に糖度が上がってくれたので潜在アルコール度数も12.5度と理想的。8月31日の雨と気温の下落が2017年の品質を決定づけたと言えます。平均の発酵期間は23日で1日に2回ピシャージュをしてあげただけ。ゆっくり低温で始まった発酵は最終的に33度まで上がり健康的な発酵でした。2017年の赤ワインはフレッシュさとストラクチャーが両立しています。画像がヴィンテージと異なる場合がございます。ご了承下さい。
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