ボルドーの偉大なる生産者により復活した南アフリカ史上最も著名なワイン。フラッグシップキュヴェでナポレオンが愛飲した伝説のデザートワイン。
ミュスカ・ド・フロンティニャン
「南アフリカ史上で最も著名なワイン」とも言われる「ヴァン・ド・コンスタンス」。1652年にケープ入植をしたオランダ東インド会社の初代総督ヤン・ファン・リーベック氏がブドウの苗木を植えたのが1655年。これが南アフリカのワインの始まりでした。その後1685年、当時の総督シモン・ファン・デル・ステル氏がテーブル・マウンテン山麓のフォールス湾を見下ろす区画を開拓、ここを「コンスタンシア」と名付けて極甘口のワインを造り始めたのが、ワイナリー「クレイン・コンスタンシア」の第一歩となりました。1712年にシモン・ファン・デル・ステル氏が亡くなるとコンスタンシアは3つに分割されましたが、1778年にはステレンボッシュの富裕農家ヘンドリック・クロート氏がその一部を買収。クロ―ト氏はコンスタンシアのワインに磨きをかけ、息子の代がそれを継承するとコンスタンシアはますます評判を呼ぶようになり、その代表作「ヴァン・ド・コンスタンス」は18世紀のヨーロッパにおいて高い賞賛を得ました。また、コンスタンシアで有名な逸話として、セントヘレナ島へ亡命したナポレオンが「ヴァン・ド・コンスタンス」を溺愛していたというもの。ナポレオンは月に30本ものヴァン・ド・コンスタンスをセントヘレナに輸入していたという話です。その他に、19世紀のチャールズ・ディケンズやジェーン・オースティンの文学作品に登場するなど、ヨーロッパで愛され続けてきたコンスタンシアのワインでしたが、19世紀末にかのフィロキセラによってブドウ畑は全滅。ヴァン・ド・コンスタンスの生産も途絶えてしまいました。しかし1980年にジョースト・ファミリーがワイナリーの所有権を獲得すると、ヴァン・ド・コンスタンスの復活に挑戦。病害に侵されていない畑を選び18~19世紀オリジナルのヴァン・ド・コンスタンスを再現するために、当時の製法を参考にし、ついに1986年に「新生 ヴァン・ド・コンスタンス」を生み出しました。それ以降ヴァン・ドゥ・コンスタンスは再び世界のトップワインとして名を馳せており。 2012年にはブルーノ・プラット氏とユベール・ド・ブアール氏がステレンボッシュで設立した「アンウィルカ・ヴィンヤード」と「クレイン・コンスタンシア」は合併するに至ります。ボルドー陣営の豊富な知識と経験によりクレイン・コンスタンシアはさらにパワーアップし、可能な限り有機またはビオディナミ農法を採用し、より環境に配慮した方法でワインを生産するため絶えず努力しているということです。
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