老舗ドメーヌが造る凝縮感と深みを備えたバランスのとれた一本
ピノ・ノワール
ヴォーヌ・ロマネに居を構え、1740年から5代にわたって続く伝統あるワイナリー。19世紀後半から規模を拡大してゆき、20世紀初めに会社として設立されましたが、この当時からすでに自社元詰めを行っていました。そしてフランソワ・ラマルシュ最大のアドバンテージと言っても良いであろうのが、かのロマネ・コンティとラ・ターシュの間に位置している特級畑「ラ・グランド・リュ」を単独保有しています。しかしながらこの「ラ・グランド・リュ」、1936年にINAO(国立原産地名称研究所)がブルゴーニュの格付けを制定した際には、上述のような最高の立地条件を備えているにもかかわらず「特級」ではなく「一級」格付けとされてしまいました。偉大なる二つの特級畑の間にありながら、何故ここだけ「一級」扱いなのか…。多くの人が首をかしげる話ではありますが、1983年にドメーヌを引き継いだ前当主のフランソワ・ラマルシュ氏が意を決してINAOに格付けの見直しを申請。これを受けたINAOが、土壌の分析やその他の特級畑との比較試飲などを行った結果、見事ラ・グランド・リュは1992年に特級畑への昇格を果たすに至りました。なお、AOC法の制定以降、特級畑への昇格はモレ・サン・ドニの「クロ・ド・ランブレイ」とこの「ラ・グランド・リュ」の二つのみとのこと。元来の栄誉を取り戻すために払われた努力は、並々ならぬものがあったことでしょう。現在はフランソワ氏の娘である二コル氏が当主となり、栽培から醸造までの指揮を取っているそうですが、二コル氏の代になってワインはより精緻さが目立つものとなり、評判を呼んでいるとのことです。畑ではビオロジック農法が実践されており、ブドウはすべて手摘みで選別しながら収穫され、その後醸造所でさらに徹底的な選果が行われます。除梗はヴィンテージに応じて決められますが破砕は行わず、以前よりも低温浸漬の期間を長くし、発酵中はピジャージュよりもルモンタージュ(液循環)を主として行っているとのこと。そしてワインは14~20ヶ月間樽熟成された後、無清澄、無濾過で瓶詰めされます。画像がヴィンテージと異なる場合がございます。ご了承下さい。
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