昔、フランス語の先生に赤ワインのおすすめを聞いたら「ボージョレ」と即答されました。理由は、樽香のついたワインをふだんフランス人は飲まない、高いワインは輸出用とのこと。ヌーボーがおいしく感じなかったので驚きました。高級赤もたくさん飲んで、この年になって思うのは、たしかに樽香は食べ物に合わないということ。それで食中の赤ワイン探しを始めてたどりついたのが、ボージョレヴィラージュです。酸味・果実味・タンニンの3本柱が調和して、樽香をほぼ感じないので何にでも合います。今は10本位常備してます。
1000円以下で見つけるのは難しいので助かります。

色あいは、予想よりもずっと濃いルビー。
香りは、半熟の酸味の強い苺の香りと、若干のMLF。樽熟成もしているのか、甘い焼き菓子の様な香りも。
味わいとしては、甘みはソフトで爽やかな酸。タンニンはサラサラとして少ない。グリーンの香りもある。
ガメイと聞くと、ヌーヴォーの印象が強く敬遠していたが、果実味も高く、濃い味の肉料理などにはピノ・ノワールよりも寧ろこっちの方が合う。

1000円位のワインの中ではかなり美味しいです。以前、パリで日常的に飲んでいたワインにかなり近い安定した味わいでした。香り、深み、酸味のバランスも良く、軽めのアペリティフ、洋食、焼き鳥にも合いますよ！

個人的にはヌーボーは単なるお祭りなので、こちらのガメイの方がお値段的にもお味的にも、納得感のあるワインを楽しむことができると思います。(18/07)