クリスマスにシャンパンを飲むのはなぜ?
【コスパ抜群おすすめ5選】
クリスマスの飲み物として定番のシャンパン。誕生日や結婚式など、おめでたいシーンには欠かせない飲み物です。グラスの中でゴールドにきらめくシャンパンの泡は、ゴージャスで特別な雰囲気を演出してくれます。
しかし、なぜシャンパンがクリスマスや祝いの席で振る舞われるようになったのでしょうか?
この記事では、シャンパンが晴れの日に飲まれるようになった理由について探ってみます。またおすすめのコスパ抜群のシャンパン5選も紹介しますので、ぜひ今年のクリスマスにお楽しみください。
クリスマスとシャンパンの関係
イエス・キリストの誕生日であるクリスマス。キリスト教徒にとってはもちろん、今や世界中でお祝いされる特別な記念日です。そのクリスマスに欠かせないのがシャンパンなのですが、両者にはどのような関係があるのでしょうか?
「お祝い=シャンパン」が定着した理由
そもそも、なぜお祝いの席でシャンパンが飲まれるようになったのでしょうか?そのルーツはワインの本場フランスにあります。
シャンパンは遡ること17世紀、フランスのシャンパーニュ地方で造られ始めました。コルクを開けるとポンと音がなり、シュワシュワと泡が出るのが珍しく、またたく間に王族や貴族、富裕層の間で大人気となりました。フランス国王の戴冠式や受洗式は、シャンパーニュ地方にあるランス大聖堂で行われることから、いつしかお祝いの乾杯にシャンパンが使われるようになりました。
やがて、その文化が庶民にも伝わり、「お祝い=シャンパン」が世界中に定着したと考えられます。
実は「クリスマス=シャンパン」は日本だけ?
しかし、フランスを中心としたヨーロッパにおいては、クリスマスにはシャンパンよりも赤ワインのほうがよく飲まれます。
前述のとおり、クリスマスはキリストの生誕日です。キリスト教では、パンがキリストの肉体、ワインが血に例えられます。そのため、本来であればクリスマスはキリストの血である赤ワインを飲んでお祝いするのです。
また、メインディッシュにローストビーフやローストチキンなどの肉料理が多いことから、料理に合う赤ワインが好まれます。
一方、日本はキリスト教の文化があまり根づいておらず、「お祝い=シャンパン」というイメージが強いことから、クリスマスにシャンパンを飲むのが定着したのではないかと考えられています。
シャンパンが選ばれる本当の理由
フランス王族の文化が起源となっているお祝いのシャンパン。しかし、おめでたい席にシャンパンが選ばれる理由はそれだけではありません。
なぜ、お祝いにシャンパンが振る舞われるようになったのか?その理由を3つ紹介します
1. ワイン初心者でも飲みやすい
ワインはどうしても好き嫌いが別れます。特に赤ワインは渋みがあって、苦手だと感じる方も少なくありません。アルコール度数も高く、最初の一杯にしては重めで、飲むのをためらう方もいるでしょう。
それに比べて、シャンパンは渋みがなく、ワイン初心者やお酒が苦手な方でも飲みやすいお酒。誰にでも受け入れられ、間違いのない美味しさが、乾杯にぴったりなのです。
2. 春夏秋冬、飲む季節を選ばない
キリッと冷やして楽しむシャンパンは、夏だけでなく、冬にも美味しくいただけるワインです。
冷やして飲むことで、のどごしが良く、軽く感じられますが、実はシャンパンには熟成によって育まれた芳醇な香りと豊かなコクがあります。試しに常温で飲んでみてください。きっと、その力強い味わいに驚かれるはずです。シャンパンの芳醇な味わいをより楽しみたいならば、蒸し暑い夏よりも、冬に飲むのがおすすめです。
夏はキリッと冷やして飲みやすく、冬はやや温度を上げてじっくり芳醇な味わいを楽しむ。
季節を選ばず美味しく飲めることも、お祝いの席で重宝されるようになった理由の一つです。
3. 料理の組み合わせに困らない
赤ワインは肉料理、白ワインは魚や野菜というように、ワインと料理には相性があります。つまり、パーティーで出す料理によってワインも選ばなければいけません。特に様々な料理が出るコースでは、ワインが料理の味を邪魔してしまうミスマッチは避けたいところです。
一方、シャンパンであれば、魚料理にも肉料理にも合わせられます。フルコースの前菜からデザートまで合わせられるオールマイティさも、お祝いの席で振る舞われるようになった理由です。
ぜひ知っておきたい!有名シャンパン3選
お祝い事にシャンパンが選ばれるのは、以上のような「使い勝手の良さ」も大きな理由です。赤ワインや白ワインは種類が多く色々なタイプがあり、選ぶのが大変です。どんな味か?どんな料理に合うか?本当に適切なワインを選ぶには、産地や製法、原料であるブドウの知識まで必要になります。
一方で、シャンパンは「シャンパーニュ地方で作られたスパークリングワイン」と産地が限定されており、味わいのタイプは「辛口」が基本です。どのシャンパンを飲んでも、タイプは同じなので選ぶのに特別な知識は必要ありません。
ここで、世界的に有名なシャンパンとしてぜひ知っておきたい『ドン・ペリニヨン』、『クリュッグ』、『モエ・エ・シャンドン』の3つを紹介します。
いずれも雑誌やテレビなどに取り上げられ、クリスマスやお祝いシーンには欠かせないシャンパンとして有名です。特にドン・ペリニヨンは高級シャンパンとして名を馳せ、普段シャンパンを飲まなくても名前だけは知っているという方も少ないでしょう。
2012 ドン・ペリニヨン / ドン・ペリニヨン
ドン・ペリニヨンは陽当たりの良い区画で栽培されたピノ・ノワールやシャルドネから造られます。収穫量が極めて少ないため希少価値が非常に高く、長期熟成により、きめ細やかな泡がワインに溶け込んでいます。芳醇な香り、酸味と旨味の素晴らしい調和が楽しめます。
クリュッグ グラン・キュヴェ・エディション168 / クリュッグ
クリュッグは「シャンパンの帝王」とも称される高級シャンパン。濃く気品高い香りと、複雑な重厚感のある味わいが楽しめます。シャンパンは、クリュッグしか口にしないという通称「クリュギスト」も存在するくらい、シャンパンファンを魅了する特別な存在です。
モエ・アンペリアル 正規品 / モエ・エ・シャンドン
モエ・エ・シャンドンはパーティーの定番。世界で最も売れているシャンパンと言われています。果実味が豊かで、クセのない飲みやすさが乾杯のシーンにはぴったりです。
実はそんなに高くない⁉コスパ抜群のシャンパンとは
「シャンパン=高い!」というイメージはありませんか?でも、実はシャンパンは非常にコスパが良いお酒なのです。ではなぜ、「シャンパン=高い」というイメージが定着しているのか?その理由とともに、シャンパンのコスパがいい理由についても探ってみましょう。
シャンパンはなぜ高級なのか?
前章で紹介したドンペリやクリュッグは、1本数十万円という値段がつけられているものもあります。
そもそもシャンパンはシャンパーニュ地方で作られているスパークリングワインのことを指し、それ以外のものはシャンパンと名乗れません。仮に日本でシャンパンと同じ製法で作っても、それはシャンパンではなくスパークリングワインなのです。
生産地が限定されているので流通量も少なめ。さらに、原料であるブドウ品種も限られていて栽培も難しく、醸造にも手間と時間がかかるため、どうしても高価になってしまうのです。
それに加えて、クリスマスや誕生日、結婚式など、飲む機会が限られているからこそ特別感があり、ワインギフトでもよく使われていることから、高級なイメージが定着したのかもしれません。
コスパ抜群!おすすめシャンパン5選
しかし、シャンパンは全く手が出ない、高値の花というわけではありません。
それでは、ここから3000円台から買えるコスパ抜群のおすすめシャンパン5選を紹介します。
120年の歴史を持つシャンパンメゾン
1.【箱付】メアリー・ステュアート・キュヴェ・ド・ラ レーヌ・ブリュット / メアリー・ステュアート
パーカーポイント90点!コスパ抜群の実力派
2.ムタール・グラン・キュヴェ・ブリュット / ムタール・ペール・エ・フィス
エレガントで華やかな上級シャンパン
3.シャンパーニュ・トゥルヤール・キュヴェ・エレッシアム・ブリュット / トゥルヤール
王妃マリー・アントワネットが飲んだシャンパン
4.パイパー・エドシック・キュヴェ1785 / パイパー・エドシック
名門シャンパンメゾンの決定版!
5.【箱付】マム グラン コルドン / G.H.マム
今年のクリスマスはシャンパンを楽しんでみませんか?
長い歴史のなかでお祝いの定番として愛されてきたシャンパン。大切な人への特別感なプレゼントとしてもおすすめです。
AEON de WINEでは今回ご紹介した8種類の他にも、様々なシャンパンをご用意しています。
ぜひ、今年のクリスマスはシャンパンで家族や恋人、友人と特別な時間を過ごしてみませんか?