シャトー・ランシュ・ムーサは、メドック地区ポイヤックに位置するメドック格付け第5級のシャトーです。シャトー・ランシュ・ムーサは、約200haのポイヤック最大級の敷地を所有しており、その中でブドウ栽培に適した部分のみを畑として利用しています。18世紀、ランシュ伯爵が所有していたメドック格付け第5級の「シャトー・ランシュ・バージュ」と同じ畑でしたが、のちに2つに分割されました。1855年のパリ万博におけるメドック格付け時には第5級に格付けされるも、その後品質は低迷します。しかし1919年にカステジャ家(現、シャトー・バタイエを所有する名家)がオーナーになり大改革を行った結果、ワインの品質が劇的に向上しました。