シャトー・ボイド・カントナックは、メドック地区カントナック村(マルゴー村隣接)に位置するメドック格付け第3級のシャトーです。シャトー・ボイド・カントナックは、元々、修道院が所有していた畑を1754年にアイルランド出身の羊毛商人であったジャック・ボイド氏が買い取ったことにより創設されました。所有者は、その後変遷を繰り返しますが1932年には格付け4級のシャトー・プージェを所有するギュメ家の手に渡ります。一時期はシャトー・プージェと同じ施設内でワイン醸造が行われており品質が低迷したこともありましたが、近年「ボルドーの父」と呼ばれる醸造学者のペイノー博士の指導によりワインの品質が向上し、評論家のロバート・パーカー氏も高得点を付けるなど、ワインの評価が高まっています。