1855年に開催されたパリ万博で格付けが行われ、100年以上も変更されることのなかったこの格付けを覆し、第1級に格上げされた唯一のシャトーがシャトー・ムートン・ロートシルトです。その歴史はまさに革新の連鎖といえます。1924年には樽での出荷を止めシャトーでの瓶詰を開始し事実上のネゴシアンとの決別。1933年にはムートン・カデなどのブランドによる新たなビジネスを開始。1945年の第二次世界大戦後には、アーティストによる毎年異なるエチケットデザインを開始。こうした並々ならぬ努力がワインの品質とともに評価され、遂に 118年後の1973年に晴れてメドック格付け第1級への昇格を果たしました。